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September 25, 2005

今週の羅針盤《48》

兵庫県豊岡市で、40年越しの、大実験が行われていたことを知りました。

環境破壊によって失われた自然を取り戻すために、

 コンクリートで作られた農業用水路の段差を無くして、田圃に魚などが入れるようにし、
 農薬、洗剤などの規制し、コウノトリの餌を増やす。
 電柱を撤去し、電線を地中に埋設して、コウノトリが飛びやすくする、など

1965年以前の環境に戻そうという大事業が行われれていたのでした。

そこに住む人にとってみれば、工業生産による利便さを捨て、昔ながらの農村生活に戻る分けですから、大変なご苦労だとは思います。

コウノトリがかつての様に、高い木の上で営巣し、優雅に飛ぶ姿が見られることを祈ります。

 さて、今週は、

『 険しい山に登るには、

  最初からゆっくり歩くことだ 』         

 これでいくことにします。

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September 20, 2005

フィリップス事件(米国CAFC大法廷判決) 特許クレーム解釈について

Edward H. Phillips v. AWH Corp. (03-1269,-1286 CAFC, July 12, 2005)

en banc

米国特許侵害におけるクレーム解釈の証拠として、内的証拠と、外的証拠とがある。

  内的証拠は、出願明細書と出願審査経過書類と言われている。

  外的証拠は、辞書、専門家証言などと言われている。

 

 マークマン米国最高裁判決以来、内的証拠と外的証拠とによって、クレーム解釈が行われていたが、

  内的証拠と外的証拠の取扱について基準が明確にされておらず、地裁において異なる扱いがされることがあった。

 CAFC en banc は、

   内的証拠と外的証拠との関係、

   外的証拠の扱いについて

  7つの質問を提示し、それに応える形で判決が示された。

 

 以下が質問に対する回答である。

質問 

1.1
クレーム解釈にあたり、
①技術的及び一般的辞書を主として参照すべきか、
②明細書中の特許権者の用語の用法を主として参照すべきか?

明細書中の特許権者の用語の用法を主として参照する。 ⇒②
明細書が、他の場合に有しているであろう意味とは違う、特許権者によってクレーム用語に与えられた特別な定義を明らかにする場合、発明者の辞書編纂によってクレーム用語の意味がきまる。明細書がクレーム範囲を意図的には放棄又は否認を明らかにした場合も、発明者はそのように正しくクレーム範囲を示しているとみなされる。
出願経過書類も考慮すべきである。
外部証拠はクレーム用語をいかに読むかを決定する場合に、内部証拠よりも、より信頼性が低い

1.2
辞書と明細書いずれも参照すべきとしたら、どのような順番で考慮すべきか?

外部証拠はクレーム解釈において有用であるが、内部証拠より重要ではない。
外部証拠は、内部証拠の文脈において考慮されない限り、特許クレームの信頼できる解釈を結果として生じそうにない。

順序は重要ではない。重要なことは特許法と特許法が知らせる政策に照らしソースに適切な重みを割り当てることである。

質問1.1の回答がであったので、質問2は省略

3
辞書はどのように利用すべきか?
例えば、単一の実施態様しか開示されておらず、広がりについて示唆する記載がないような場合、クレームの文言の通常の意味の範囲は、明細書中に開示された発明の範囲に限定されるべきか?

外部証拠は、それぞれの種類の証拠に固有の欠点を心に留めておき、それに応じてその証拠を評価しなければならない。

①外部証拠は特許の一部ではなく、
  特許の範囲と意味を説明する目的のために特許出願時に作られた明細書のような長所を有していない。
②クレームはその技術における仮想的な技術者によって理解されるであろうように解釈される。
 外部の出版物は技術者によってあるいは技術者のために書かれたものでないかもしれず、それゆえに特許技術における技術者の理解を反映していないかもしれない。
③専門家の報告書及び証言で構成される外部証拠は、訴訟のときに訴訟の目的で作られたものであり、それゆえに内部証拠において存在しない先入観を有する可能性がある。
 その先入観によって、専門家が関連する技術における技術者で無い場合、若しくは専門家の意見が反対尋問にさらされていない形で提供された場合には、外部証拠としての価値が悪化する傾向がある。
④クレーム解釈問題に関して提出可能だが、関連性があまり重要でない外部証拠は事実上際限なく存在する。
 訴訟の過程において、各当事者は自然とその主張にもっとも有利な外部証拠を選択するだろうから、裁判所は有用な外部証拠をフィルタリングしなければならなくなる。
⑤外部証拠に過度に依存すると、「クレーム、明細書および出願経過書類から構成される争い余地のない公的な記録の価値を低下させ、クレームの意味を変えるために使用されるリスクが生じ、それによって特許の公衆への通知の機能を低下させる。

4
CAFC
パネルの多数意見の解釈方法と少数意見の解釈方法は相反するものではなく、補完的関係にある。クレーム範囲を規定するのに二重の制限が存在する。クレーム範囲を解釈するに当たって、これら二つのいずれの解釈方法も満たすようにしなければならないのか?

Yes

5
102
条、103条、112条等により無効とされることを回避することのみを目的として、クレームの文言を狭く解釈する場合があるとすれば、それはどのような場合か?

クレームが有効性を維持するように解釈されるべきであるという原則は、クレーム解釈の利用可能なすべてのツールを適用した後、クレームが依然として、多義的であると結論した場合に限って、適用する。

6
クレームの用語の意味を決するにあたり、出願経過及び当業者による専門家証言が果たすべき役割は何か?

クレーム用語の定義に関する専門家による、実証されていない主張は裁判所にとって有用ではない。
クレーム自体、説明の記載及び出願経過書類によって与えられるクレーム解釈に明らかに反する専門家の証言を割り引いて考えるべきである。

7
Markman
最高裁判決及びCybor CAFCenBanc判決に従うとした場合に第一審の決定に対して何らかの点で従うことは適当なことか?それは、どんな点に、いかなる状況において、いかなる程度で行われるか?

今回、この争点については扱わないとした。
従前のenBanc判決はそのまま残すことにした。

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September 19, 2005

今週の羅針盤《47》

今日は敬老の日です。

 法律上、65歳以上を、老年に区分するんだそうです。

 この基準で集計すると、65歳以上の方の全人口に占める割合が20%、5人に1人、ということになったそうです。

 2007年には団塊世代の大量定年退職が控えているそうで、

 少子高齢化への対応は待ったなしという感がしてきてます。

でも、どうなんでしょう。ちょっと前までですと、老年=引退の等式が明確でしたが、

 93歳になる聖路加病院理事長の日野原重明氏や、

 私の母 の姿を見ていると、

 容貌は老年のようでも、意欲、気力などが我々若手と全く変わりないことを実感します。

今日、ダイエーの創業者中内氏が亡くなられたそうです。経営の前線から退いて3年目です。

 俗に、世間から退くと、一気に老けるとか言われますが、そんな感じの亡くなられかただったのかなぁと思いました。

 加齢が、老年にするのではなく、環境が、老年にするのかなと、思えてきます。

低年齢なのに、老年と言われないように、

 我々も負けてられませんね。

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September 11, 2005

今週の羅針盤《46》

まだまだ、心得の1番「失敗を恐れぬこと」が、できてないなと、つくづく、思った、先週末でした。

先週末、元上司と久々に指し向いで飲み交わしました。

昔の話や、今の仕事の話などで、盛り上がりました。

そこそこ、酔いが廻って着た頃、

元上司が、「思ったことは、素直にストレートに言うようにしているんだ。

 回りくどく、遠回りに言って、通じることもあるが、(それはあうんの呼吸がある場合だけ、)

 言葉どおりにしから通じない。

 夫婦の間も、そのとおり、気を使いすぎたらだめなんだ。」と

 「相手が迷惑だろうから、言わないでおいた方がいいだろうと、相手を気遣っているつもりが、
 実は、こんなこと言ったら、自分が相手から非難される、嫌われると思ってるんだ。
 単に、自分が可愛いだけなんだ。」と、

このところ、悶々としていた、私に、グサリときました。

 

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September 05, 2005

今週の羅針盤《45》

私の四つの心得の一番に、

 「失敗を恐れぬこと」

があります。

 これは、失敗を恐れて行動を起こせないというパターンが比較的に多いことから、
 後悔しないように、何にでもチャレンジしようということで、心得の一つにしてます。

ところが、今週、

 「成功恐怖」

というフレーズを見つけました。

 これは「成功することへの恐怖から行動を起こせない」ということのようです。

 そんな馬鹿なと思ったのですが、

 以外と、かなり多い行動パターンなんだそうです。

 成功直前になって怖気づき、現状を打破できない。そんなことなんでしょうか?

 かなり、古い事件ですが、
  旦那さんが、会社の重役になりました。
  奥さんは、まあ、ある意味成功者ですよね。
  長年連れ添っていた人が出世して、自分もそれなりに周囲から羨望の的になります。
  ところが、奥さんは、旦那さんを、殺してしまったんですね。

 どうして、そういうことが起きるのかと、調べてみますと、

 1)他人が成功しているのをみると、根拠も無く、批判や愚痴を言う人が居ますよね。
   「何か、ずる賢いことをしてるからだ」とか、「親の七光りだろ」とか、「金儲け主義だ」とか
 2)その言葉が潜在意識の中に刷りこまれる。
   潜在意識は自他の区別ができない上に、
   人は言動を一致させようと無意識にするんですね。
 3)自分が成功し批判される立場になると、潜在意識が自己批判するようになる。
 4)そして、自己防衛本能が働いて、成功への行動を辞める。

 ということらしいです。

 失敗、成功、どちらになっても、その人の環境が大きく変化します。
 どうしても、安定を求めてしまうのでしょうね。

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